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研修セミナー Facilitator Training Workshop Seminar
第7回メディア・リテラシー研修セミナー開催報告
FCTでは第7回メディア・リテラシー研修セミナーを、2005年8月6日(土)〜7日(日)に、かながわ女性センターの共催を得て、江の島(神奈川県)で開催した。
第7回研修セミナーの参加者は31人で、首都圏を中心に、北海道、秋田県、富山県、大阪府、京都府、静岡県など幅広い地域からの参加となっている。その所属も、大学、高校、中学校の各教員、大学院生や大学生、NPO関係者、行政職員、ジャーナリストと、FCT主催ならではの多彩な参加者である。また、メディア・リテラシーの授業に取り組む教員にとっては、情報交換も含め、ともに学ぶための場として研修セミナーが定着しつつあり、複数回の参加者が増えている。
「参加と対話」による学びの実践
このセミナーでは、2004年12月に刊行した『新版Study Guideメディア・リテラシー〔入門編〕』(鈴木みどり編、リベルタ出版)を中心に、『同ジェンダー編』、ビデオパッケージ『スキャニング・テレビジョン日本版』(鈴木みどり監修、イメージサイエンス社制作)もテキストに組み込まれているので、多様で、実践的な講座が展開し、メディア・リテラシーの学びも一層深いものになっている。 プログラムは8セッション(S)で構成され、S1では、メディア・リテラシーの学びについて総合的に解説する講義があり、S2以降は、講義とワークショップを組み合わせ、参加型の講座になっている。その一部を紹介すると、S7では、「メディア社会を生きる市民とメディア・リテラシー‐コミュニケーションをつくりだす‐」というタイトルで、前半では、「子どもと放送/メディアをめぐる世界の動き」について、メディア・リテラシー活動の歴史的展開をふまえての講義がおこなわれた。後半は、『スキャニング・テレビジョン日本版』より、「人種差別をやめよう!PSA」を使用してのワークショップがあり、活発で楽しいディスカッションが展開した。
参加者からの声
参加者からは、「『スタディガイド』をただ読んでいた時よりも、VTRテクストを見て、分析シートに記入することにより、理解が深まった」というコメント(研究者/NPO)や、「自分のしてきた仕事がいかにステレオタイプであったかを振返ることができたし、参加者の問題意識も刺激になった」との声(新聞記者)もある。また、「今後も研修セミナーを受講したい」という多くの感想とともに、「FCTによるワークショップのファシリテーターとしても、将来的には参加をしていきたい」という前向きな発言(大学教員)も届いている。
次回研修セミナーの予定
FCTでは、今後もニーズに応え、研修セミナーを継続的に開催していく方針である。次回の第8回研修セミナーは、2006年3月25日(土)〜26日(日)の2日間の日程で、大阪府とよなか国際交流センター(とよなか国際交流協会後援)でおこなう予定で、すでに準備を開始している。
−『fctGAZETTE』・87(2006年1月、発行)掲載−
FCT第7回メディア・リテラシー研修セミナーを受講して
―「参加者コミュニケーション・シート」より参加者の声の一部を紹介します―
研究者でもあり、NPOの担い手でもあるAさん
『Study Guide』をただ読んでいた時より、具体的にテクストを見て、シート作業にとりかかったことで、とてもよく分かりました。私自身の修論のテーマが「インターネットの発達段階の子どもへの影響とメディア・リテラシー」なので、今後インターネットというメディアのメディア・リテラシーもいろいろ知っていなければと思いました。また私のテーマがFCTで取り上げられていくことも期待していますし、私自身も頑張って何か情報をお伝えできるようになれるといいなと思っています。
3年ぶりに研修セミナーを再受講した中学校教員のBさん
メディアの分野はとても進行が早いです。それを分析し、評価していくためには、常に新しいものを学ばなければ、時代遅れですよね。今回はいい勉強になりました。『Study Guide』に沿った学習方式は、時間をまとめて取らないとなかなかできないので、2日間の日程はとても貴重です。教育の分野でメディア・リテラシーを考えたとき、すべて「学校」にゆだねられますが、もっと、もっと、社会教育的な要素(ハードとソフトの両面)でメディアにふれるチャンスがあるといいですね。
メディア制作者(新聞記者)のCさん
とてもいい勉強になりました。メディア業界に身を置いているので、これまで自分のしてきた仕事がいかにステレオタイプだったかを振返りました。参加者の方々の問題意識も刺激になりました。こうしてメディアを考える経験を地方でもできるようになるといいと思います。自分の知っている分野、報道などの問題点はそこそこ分かっていたのですが、CMやドラマのバイアスについては気づかされることが多かったです。
大学教員のDさん
日本中の様々な地域から年齢、性別、職業、経験の多様な人びとがメディア・リテラシーという関心を持って集まり、セッションでもその他の機会にも、意見交換や、情報交換ができてよい経験でした。
メディアがどのように「現実を構成している」のか、その仕組を分かりやすく様々な角度から説明され理解しやすかった。メディア・リテラシーをどう学ぶのかを準備の段階からその活動の流れが、分かりやすく解説され大変勉強になった。ファシリテーターの役割など、教師としての役割を考えさせられるセミナーであった。
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